〜顎関節症について〜
皆さんこんにちは😊
投稿をご覧頂きありがとうございます✨
今回は 【顎関節症】についてお話ししていこうと思います!
顎関節症とは?
顎関節症は
- 口を開けると痛む(開口時痛)
- 口が開かない(開口障害)
- あごで音がする(関節雑音)
といった症状が現れるあごの疾患です。これらの症状は、あごの関節を構成する骨・筋肉(咬筋、側頭筋など)・関節円板・靭帯などの異常によって生じます。
顎関節症の分類
顎関節症は症状や原因によって5つのタイプに分類されます。
Ⅰ型(筋肉の異常)
- 原因:あごの筋肉(咬筋・側頭筋など)の「使いすぎ」による筋肉痛
- 症状:頬やこめかみの痛み(頭痛と間違われることも)
- 治療:筋マッサージやあごの安静
Ⅱ型(関節靭帯の異常)
- 原因:関節靭帯の異常(いわゆる「あごのねんざ」)
- 症状:耳の前方の痛み(耳の痛みと間違われることも)
- 治療:あごを安静にして自然治癒を促進
Ⅲ型(関節円板の異常)
- 原因:関節円板の位置異常
- 症状:「カクカク」「ポキポキ」といった関節雑音
- 治療:症状が音だけなら治療不要、開口障害がある場合はマウスピース治療
Ⅳ型(骨の異常)
- 原因:下顎骨の関節突起の変形
- 症状:レントゲン診断が必要
- 治療:マウスピース治療や開口訓練
Ⅴ型(その他)
上記のいずれにも当てはまらないもの

主な症状
三大症状
1. 開口時痛:口を開けるときの痛み
2. 開口障害:口が開かない(3横指が入らない)
3. 関節雑音:「カクカク」「ポキポキ」という音
その他の症状
- 頭痛やこめかみの痛み
- 耳の痛みや耳鳴り
- 肩こりや首の痛み
原因
顎関節症の原因は複数の要因が重なって発症することが多くあります。
主要な原因
1. TCH(歯牙接触癖):無意識の食いしばりや歯ぎしり
2. ストレス:精神的緊張の持続
3. 生活習慣:頬杖、ガムの咀嚼、硬い食べ物の摂取
4. 外傷:口を大きく開けすぎる、打撲など
5. 噛み合わせの異常:歯の欠損や不適合な詰め物・被せ物
構造的要因
- 顎関節や顎の筋肉の構造的弱さ
- 関節円板の位置異常
治療法
基本的な治療方針
顎関節症の治療目標は、痛みなく十分に口が開くことです。
保存的治療(第一選択)
1. 生活習慣の改善
- TCH(無意識の食いしばり)の改善
- 頬杖や無理な口の開け方をやめる
- 硬い食べ物を避ける
2. 理学療法
- 開口訓練
- 筋マッサージ
- 温熱療法(ホットパック)
- 低周波治療
3. スプリント療法(マウスピース治療)
- 夜間装着する透明なマウスピース
- 関節や筋肉の負担軽減
- 咬合の安定化
4. 薬物療法
- 非ステロイド系消炎鎮痛薬(痛み止め)
- 筋弛緩薬
- 抗不安薬(必要に応じて)
外科的治療
- 保存的治療で効果が得られない重篤な場合にのみ検討されます。
- 治療期間と予後
- 約7割の患者が1年以内に症状が改善
- 初期治療の効果は2週間から3か月程度で現れる
- 早期発見・早期治療が重要
- 「関節雑音」のみの場合は治療の必要なし
予防法
日常生活での注意点
1. TCHの改善
- 上下の歯を接触させない(正常時は20分程度のみ接触)
- 意識的にあごをリラックスさせる
2. 生活習慣の見直し
- 頬杖をつかない
- 電話を肩とあごで挟まない
- ガムを長時間噛み続けない
- 硬い食べ物は小さく切って食べる
3. 歯科治療の重要性
- 抜歯後の適切な補綴治療
- 定期的な歯科検診
最後に、
セルフチェック方法
手の人差し指・中指・薬指を並べた幅(3横指)より大きく口を開けられるかチェック
3横指が入らない場合は早めの受診を推奨
当院では顎関節症に対しての治療もございます。当院のメニューである【頭部矯正】で原因になっている筋肉を緩め痛みを緩和させていきます。
また頭部矯正は顎だけでなく、頭痛や首の痛み、ストレートネックの改善と様々なお悩みを解決することができます。
お身体でお困りの際はお気軽にご相談ください🙌